Nestleの異議申立では、Nutri-Grain標章は識別性がないと主張されました。さらに、Nestleは、Nutri-Grain標章は2つ以上の記号で構成されていて不明確であるため無効であると主張しました。長官は、Nutri-Grain標章は識別性がないことに基づいてNestleの異議申し立てを認めました。
Nestleの主たる主張は、Nutri-Grain標章(2つ以上の画像(image)で構成される)は商標でないということでした。Nestleは、Nutri-Grain標章はこれらの画像が不明瞭であるため出願要件に適合しないとも主張しました。
長官は、これらの問題のどちらについても判決を下しませんでしたが、将来的に3次元の形状を持つ標章に対する商標出願を行う予定の者は、自らの商標出願において同じ単一形状に対して種々の斜視図を確実に含むのが賢明だと示しました。
Nestleは、Nutri-Grain標章がシリアル商品自体の形状であるため識別性のある特徴を持たないこと、さらにその形状が業界に共通であることも主張しました。長官は、Nutri-Grain標章は商品または平均的なシリアルの消費者により商品起源の表示とみなされるほどの十分な識別性はないと判示しました。長官は、他の業者によるNutri-Grain商品と類似の形状の実際の使用があるという事実は、他の業者が不適切な動機なしで類似の標章を使用しようとする可能性を指し示していることも注記しました。
さらに、長官は、Nutri-Grain標章が使用またはいかなる他の状況によっても識別性のある特徴を獲得していないと判示しました。
長官は、Kelloggの出願が不実において行われたものではないと判示しましたが、Nutri-Grain標章は登録を拒否されました。
本記事はLan PhamおよびDaniel Wilsonによって書かれました。
この記事は最初に2019年8月27日に英語で公開されました
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