2015年10月20日に報告しましたが、シンガポール知的財産庁(IPOS)が「外国ルート」すなわち、国内での調査及び審査に代えて、対応外国出願又は特許性に関する国際予備審査(IPRP)の特許査定に基づくルートの撤廃する意向を示しました。IPOSは撤廃時期について、2017年1月1日までには行うとしていました。詳細につきましては、2015年10月20日の記事をご覧ください。
しかし、IPOSはこの撤廃時期を2020年1月1日、すなわち当初の予定よりも3年遅らせると発表しました。IPOSによれば、これは実務上非常に大きな変更を伴うので、出願人がこの撤廃の調整をする十分な時間を取れるようにするとのことです。
撤廃の発効日の変更に加えて、IPOSは「外国ルート」の使用に費用(400シンガポールドル)を課すことはないとも述べました。
撤廃が影響する出願の経過規定は、以前報告したものとほとんど同じです。
- 2020年1月1日より前の出願日を持つシンガポール出願は、依然として「外国ルート」を使うことができます。この出願には、PCT出願のシンガポール国内段階移行日が2020年1月1日より後であり、PCT出願の国際出願日が2020年1月1日より前である出願を含まれます。
- 2020年1月1日以降の出願、及び2020年1月1日以降に提出された分割出願は、「外国ルート」を使用する資格を持ちません。
今後この撤廃に関する新たな情報が入り次第、引き続き報告致します。
Authors
Singapore, Singapore
Managing Director, Asia
Patents: Chemical & Life Science
Kristian Robinson is the Managing Director of Spruson & Ferguson (Asia). Kristian is based in the Singapore head office of our Asian hub.
Kristian has considerable experience in patent practice...
Kristian Robinson is the Managing Director of Spruson & Ferguson (Asia). Kristian is based in the Singapore head office...
Singapore, Singapore
Principal, Director Malaysia
Patents: Life Science
Ee Lin holds a Bachelor of Technology degree with First Class Honours in Biotechnology from the University of Auckland, where, during the course of her studies, she was engaged...
Ee Lin holds a Bachelor of Technology degree with First Class Honours in Biotechnology from the University of Auckland,...
Singapore, Singapore
パートナー弁理士
化学・生命科学チーム
スプルーソン&ファーガソン(アジア)に入社する前はアメリカ合衆国シカゴのノースウェスタン大学でポスドクをしていました。そこで、活性サイトにヒスチジンがあるたんぱく質(ジンクフィンガー転写因子やマトリックスメタロプロテアーゼ、そしてメタロ—β—ラクタマ—ゼなど)を選択的に抑制するコバルト錯体について研究していました。錯体の合成やそれらの生体検査などを行っていました。
学士号はオーストラリアのシドニー大学の理学部より医療生無機化学の分野で取得しました。その後シドニー大学、そしてドイツのルール大学ボーフムにおいて腫瘍の独特な微小環境により活性化するプロドラッグについて博士研究を行いました。低酸素環境において選択的にリガンドを解放するコバルト錯体の開発と検査、および腫瘍特有の酵素の存在下のみ細胞に入り込むペプチドに関する論文で博士号を取得しました。
シンガポール特許代理人登録簿に日本人として初めて登録されました。
スプルーソン&ファーガソン(アジア)に入社する前はアメリカ合衆国シカゴのノースウェスタン大学でポスドクをしていました。そこで、活性サイトにヒスチジンがあるたんぱく質(ジンクフィンガー転写因子やマトリックスメタロプロテアーゼ、そしてメタロ—β—ラクタマ—ゼなど)を選択的に抑制するコバルト錯体について研究していました。錯体の合成やそれらの生体検査などを行っていました。
学士号はオーストラリアのシドニー大学の理学部より医療生無機化学の分野で取得しました。その後シドニー大学、そしてドイツのルール大学ボーフムにおいて腫瘍の独特な微小環境により活性化するプロドラッグについて博士研究を行いました。低酸素環境において選択的にリガンドを解放するコバルト錯体の開発と検査、および腫瘍特有の酵素の存在下のみ細胞に入り込むペプチドに関する論文で博士号を取得しました。
シンガポール特許代理人登録簿に日本人として初めて登録されました。