CATERPILLAR INC V PUMA SE [2019] ATMO 99(2019年6月28日)

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Caterpillar Inc(「Caterpillar」)は、Puma SE(「Puma」)名義の第18類および第25類の標章PROCAT(スタイル化されている)の商標出願第1803303号の登録に異議を申し立てました。

Caterpillarは、異議を申し立てられた標章が、第16類、第18類、第25類、第28類および第35類のにおいて用語「CAT」から成る同社の複数の先行登録標章(「Cat標章」)(登録商標第318732号CATを含む)と混乱を生じさせるほど類似している、と異議申立の際に主張しました。登録官は、PROCAT標章がCat標章と十分異なり、従って誤認または混同を生じさせる虞はないとし、Caterpillarの異議申立を棄却しました。

Caterpillarの主たる主張は、PROCAT標章が同社の先行CAT標章と類似しているということでした。Caterpillarは、PROCAT標章がただ単に説明的接頭辞「pro」と識別性のある単語「cat」を組合せただけの標章であると主張しました。

登録官は、全体として捕らえるとPROCAT標章はCAT標章とは類似していないと判示しました。しかし、登録官は説明的な単語「pro」が2番目の語であったら(すなわちCAT PRO)結果は異なっていた可能性があることも示しました。

Caterpillarは、自社のCAT標章において獲得した評判があるため、PUMAのPROCAT標章の使用は誤認または混同をじさせる虞があるとも主張しました。

しかし、登録官はオーストラリアにおけるCaterpillarによるCAT標章の使用は最小限であり、その標章に対して誤認または混同を生じさせる虞があるほどの評判があることを示すには不十分であると判示しました。さらに、登録官は、CAT標章において獲得されたなんらかの評判は、消費者混乱の可能性を増加させるよりむしろ減らすのに役立つと注記しました。

登録官は、PROCAT標章の使用は法に反しないと判示しました。

従って、PROCAT標章は登録を許可されました。なお、この判決は連邦裁判所に上訴されています。

この記事は最初に2019年8月27日に英語で公開されました


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