CAMPBELL SOUPのUNCANNEDはCANNEDでない

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Campbell Soup Company [2019] ATMO 84 (2019年5月31日)

Campbell Soup Company(「Campbell」)は自社の商標出願第1887774号UNCANNEDについて、オーストラリア商標庁が第41条に基づき、当該標章が第43類で出願されたサービスを識別するのに本質的に適していない、という拒絶理由を提示したため、口頭審理を請求しました。

審査官は、標章UNCANNEDは、対象サービスである食品および食品製造に関する情報の提供が、缶詰にされていない(not canned)食品に該当することを示していると主張しました。審査官は、「un」は「ない」と十分に理解される接頭辞であると判示し、出願人によって主張された、UNCANNEDのいかなるバージョンも数ある辞書の項目にはないためこれは発明された単語である、という言い分は庁によって認められませんでした。

識別性認識には Cantarella Bros v Modena Trading 2014 HCA 48 の判例で挙げられた、2段階査定が適用されました。口頭審理官は、決定する必要がある関連商品およびサービスは、食品および食品製造に関する情報の提供サービス(ウェブサイト経由を含む)と共に使用される記号の、普通の意味である点に留意する必要があるとしました。口頭審理官は、UNCANNEDは食料品である商品と関連付けて使用される場合には直ちに明らかな意味を有するが、缶に入っていない食料品を説明するために普通に使用される可能性はなく、むしろ不自然な用語であるという意見でした。よって、食品および食品製造に関する情報と共に使用される場合、UNCANNEDは普通の意味を持たないと判示されました。また、インターネット上で「uncannedサービス」および「uncanned情報」を検索した場合、役立つ検索結果が得られなかったことも、Campbellの言い分を補助しました。口頭審理官は、UNCANNEDという用語のぎこちない性質およびその明らかな使用の欠如を考慮すれば、出願人のサービスを購入する人への情報に関しては普通の意味を持たない、ということに納得しました。

本記事はAarthi SingaraveluおよびDaniel Wilsonによって書かれました。

この記事は最初に2019年8月27日に英語で公開されました


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