マレーシア最新情報:2019年商標法案

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マレーシアは現在、商標所有者がマレーシア知的財産公社(以下、MyIPO)を通して国際商標出願をすること、また、他の地域で出願した国際出願の指定国にマレーシアを含むことを可能にする、マドリッド議定書へ加盟するための手続きを行っている最中です。

マドリッド議定書への加盟は、ASEAN経済共同体におけるマレーシアの義務であり、またASEAN共同体ブループリント2025における公約の一部でした。このため、2019年商標法案にて、現行の1976年商標法に変更を取り入れるための修正が加えられると予想されています。法案の最初の読み上げは2019年4月9日に国会で行われ、次の7月の国会で2度目の読み上げが予想されています。

提案されている法案は、商品およびサービスに関連する異なる種類の商標の登録、該当条約の実施、そしてその他の関連事項に及ぶものとなっています。

  • 「色、音、匂い、3D、またはアニメーション」等の、非伝統的な商標の認知
  • 団体商標の保護
  • 国際商標の単一出願の手続き
  • 複数区分での出願
  • 登録官による登録取り消し
  • 登録確定が現行法下では7年後なのが5年後に変更
  • 侵害訴訟手続きにおける、根拠のない脅威に対する救済策

MyIPOはマドリッド制度を採用する上で、上記の修正や国際出願に対応するために、その基本施設に大幅な改善を施している最中です。これらの修正や改善を行うために、MyIPOの知財管理システムは一時休止状態となっており、昨年12月からの商標出願/登録の遅延を引き起こしています。このため、MyIPO、マレーシア知的財産協会、そして弁護士会からなるIPオンライン・タスクフォースが設立され、上記の問題を解決するために精勤しています。

上記に関して進展がありましたら、またお知らせいたします。

マレーシアでの商標保護について更に情報がご必要な場合は、弊所までお気兼ねなくお問い合わせください。

この記事は最初に2019年5月6日に英語で公開されました


弊所では一般的なお問い合わせや見積もりの際にご利用いただける日本語担当窓口を用意致しております。

日本語のお問い合わせを直接 JapaneseDesk@spruson.com 宛にお送りください。技術系のバックグラウンドを持つ日本語窓口担当者が迅速にお返事致します。

出願のご指示等につきましては、通常のメールアドレスに英語でお送りいただけると幸いです。

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