シンガポール:イノベーションをサポートするイニシアチブがIP WEEKで発表され、強化される

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シンガポール知的財産庁(Intellectual Property Office of Singapore、IPOS)およびその他8つのASEAN特許庁は、8月にシンガポールで開催されたIP Weekで、新しいASPEC Acceleration for Industry 4.0 Infrastructure and Manufacturing(ASPEC-AIM)イニシアチブを発表しました。このイニシアチブに従って、この9つのASEAN特許庁はインダストリー4.0製造、フィンテック、サイバーセキュリティ、ロボティクスなどの技術における特許出願手続きを優先させることになります。ASPEC-AIMは2019年8月27日に開始される2年間のパイロットプロジェクトであり、ASEAN地域で特許保護のための出願を行う企業やイノベーターが、審査請求から最初の拒絶通知までを6ヶ月という短期間で完了できるようにすることを目的にしています。

シンガポール知的財産庁(Intellectual Property Office of Singapore、IPOS)およびその他8つのASEAN特許庁は、8月にシンガポールで開催されたIP Weekで、新しいASPEC Acceleration for Industry 4.0 Infrastructure and Manufacturing(ASPEC-AIM)イニシアチブを発表しました。このイニシアチブに従って、この9つのASEAN特許庁はインダストリー4.0製造、フィンテック、サイバーセキュリティ、ロボティクスなどの技術における特許出願手続きを優先させることになります。ASPEC-AIMは2019年8月27日に開始される2年間のパイロットプロジェクトであり、ASEAN地域で特許保護のための出願を行う企業やイノベーターが、審査請求から最初の拒絶通知までを6ヶ月という短期間で完了できるようにすることを目的にしています。

ASPEC(ASEAN特許審査協力プログラム)は、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、およびベトナムの9つの加盟国のASEAN特許庁間で地域の特許業務を分担する制度です。2009年に開始されたこのプログラムでは、加盟国の特許庁間で調査結果および審査結果を共有するため、これらの加盟国の特許出願人は、対応する特許をより迅速かつより効率的に取得することができます。

9つの加盟国のASEAN特許庁は、PCT-ASPECと呼ばれる新しいイニシアチブに従って、特許協力条約(PCT)の報告書を含むようにASPECの範囲を拡張することに同意しました。このイニシアチブは2019年8月27日に開始される3年間のパイロット期間中に実施されます。特許出願人は、別のASEAN加盟国での特許出願を迅速化するため、ASEAN国際調査機関(ISA)および国際予備審査機関(IPEA)からのPCT報告書を利用できる選択肢を得ることとなります。

ASPEC-AIMおよびPCT-ASPECは、ASEAN地域における現在のASPEC特許手続きの協力体制を拡張し、インダストリー4.0、フィンテック、サイバーセキュリティ、ロボティクスおよびその他の新興技術への注力により、ASEAN地域への経済成長の機会を提供することが期待されます。たとえば、ASEANにおける製造業の構成の大きさを考えると、インダストリー4.0は世界全体で1.2兆米ドルから3.7兆米ドル、ASEANで2,160億米ドルから6,270億米ドルの利益をもたらすことが期待されます。

ASPECの拡張に関する発表は、イノベーターとIPエコシステムをサポートするというIPOSの公約を実証する発表と同時期に行われました。IPOSの発表によると、人工知能(AI)特許の特許付与は平均2年から4年かかるところ、IPOSの人工知能加速イニシアチブ(Accelerated Initiative for Artificial Intelligence、AI2)に従って、Alibaba Group Holdings Limited(アリババグループ)はわずか3ヶ月で人工知能(AI)特許を付与されました。AI2に従った出願から付与までのプロセスの迅速化により、アリババグループおよびその他イノベーターはシンガポールでそのAI発明をよりすばやく保護できるようになり、そのAI製品のグローバル市場へのより迅速な提供を促進します。AI2に加えて、IPOSのフィンテックファストトラック(FinTech Fast Track、FTFT)プログラムは、フィンテック発明に対する特許手続きをスピードアップします。FTFTプログラムにより、東南アジアに拠点を置く技術企業であるVoyager Innovationsは、出願から7ヶ月間で特許を取得しました。

IPOSは、SkillsFuture Singaporeとパートナーシップを組み、シンガポールでのIP関連の人材育成と雇用創出の推進活動の一環として、知的財産セクターのための国家レベルのスキル育成フレームワークを開始したことも発表しました。資格取得済のIP専門家の拡充により、イノベーションや国内および地域のIPエコシステムに対するシンガポールのサポートをさらに進めることができます。このフレームワークは、キャリアオプション、各種業務に必要なスキル、IPセクターに関連するトレーニングプログラムに関する包括的な情報を提供し、IPセクターにおける新人だけでなく、既存のIP専門家のスキルアップも支援します。

この記事はManaging IPで最初に出版されました。

この記事は最初に2019年11月12日に英語で公開されました


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