シンガポール、革新的なロシア企業の「IPハブ」に

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シンガポール知的財産庁(IPOS)の国際部門であるIPOSインターナショナル(IPOS-I)と、ロシアのベンチャーキャピタルファンド、アクセラレータであるインターネット・イニシアチブ・ディベロップメント・ファンド(IIDF)は、シンガポール通商産業上級相である許宝琨(Koh Poh Koon)博士とロシア副首相マキシム・アキモフ氏の立会いのもと、シンガポールが革新的なロシア企業の「IPハブ」になるための了解覚書(MOU)を締結しました。

MOUにより、ロシア企業の拡大、そしてアジアの高度成長市場への参画の機会をより多く得るための重要な起点として、シンガポールは重要な役割を果たすことになります。シンガポールの知的財産管理のコンサルティング・サービス、特許調査および分析機能、そしてカスタマイズされた研修プログラムや研究会等はロシア企業の拡大に役立つと考えられます。また、ロシアのイノベーターは、ASEAN特許審査協力(ASPEC)等の確立されたシステムを活用することにより、特許出願の早期審査を請求できるようになり、かつ、シンガポールの知的財産ネットワークや貿易協定を通して70以上の市場と結びつくことが可能となります。更にMOUにより、ロシアのイノベーション・エコシステムに関する知識、およびイノベーション・エコシステムへのアクセスがシンガポールの企業へもたらされます。

IPOSは、ロシアのイノベーション・エコシステムの中心的存在の1つであるIIDFと提携し、両国のイノベーション・エコシステム間の強力な連携を構築できることを喜ばしく思っています」とIPOS-Iのダレン・タン会長は述べています。「成長するアジア市場へのアクセスを目的として知的財産や無形資産を定着させ活用するためにはシンガポールは理想的な場所である、とロシアの企業は考えるようになるでしょう。また、現地のイノベーターがロシアのイノベーション・エコシステムを理解し、結びついていくことにIIDFが力を貸してくれることを嬉しく思っています」。

IIDFのディレクターであるキリル・バラモフ氏は、「ロシア連邦の起業家エコシステムにおいて積極的に活動しているIIDFは、グローバルな成長を目指す企業の新たな挑戦を見据えています。IPOSとの了解覚書(MOU)は、 IPOSが鍵となり、IIDFとシンガポールのイノベーション・エコシステムとの間に、長期に渡る協力関係を築く上で重要なステップです。この協力関係の相乗効果は、ディープテクノロジーにコア・コンピタンスを置くロシアのスタートアップ企業や中小企業を含む業界全体にとって、グローバルな知的財産市場の玄関口としてのシンガポールの重要性を強調するものとなります」と話しました。

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