よくある質問

特許とは、新規性および進歩性がありかつ有用である、あらゆる装置、物質、方法またはプロセスに対して付与される権利です。特許は、法的に強制力があり、特許の有効期間中に他者が発明を商業的に利用することを妨げる権利を所有者に与えます。

これは最終的には事業的な決断となります。コスト、模倣の可能性、保護可能な範囲および利用の方法を含む多くの要因を考慮する必要があります。簡単に言えば、特許は、市場における事業上の利益またはなんらかの他の利益を提供すべきです。

はい。事業の状況によってさまざまなタイプの特許があります。それぞれのタイプは異なる構成と特徴を有するので、どの選択肢がお客様のニーズにもっともよくあてはまるかを検討するため、お気軽にご相談ください。

これは国によって異なります。発明に新規性があり、「進歩性」を有すれば大部分の技術には特許性があります。例としては、製造された製品、製品を作るための方法またはプロセスがあります。

人間の生命を創造するための方法、違法または不道徳な行為、芸術的な創造、数学的な方法、計画、規則、純粋なビジネス方法またはその他純粋に精神的な行為を特許することはできません。ただし、そのような方法の実用性のある使用は、保護可能であることがあります。

特許の付与は、発明創造物を製造、使用または販売すること、あるいは他者が製造、使用または販売することに同意すること（すなわち実施権許諾、フランチャイズ化等）に関する合法的な独占です。特許は、保険のように投資を保護したり、または模倣者から発明を保護します。

各特許のコストは、得られる保護によってもたらされる利益と、発明のための研究開発にかかるコストとを比較考慮しなければなりません。

特許出願時の最初のコストは、国によって異なります。出願から特許付与まで手続きを進める上で追加の費用があります。地域特許出願は、個々の国で出願を行うよりも何分の一かの費用で複数の国で保護を得ることができます。地域出願は、ヨーロッパ、ユーラシアおよび一部のアフリカ国家において可能です。

いいえ、一般的に各国は独自の特許制度を有します。特許権は、各国内に限定されます。事実上世界中すべての国には特許制度があり、代理人を介して海外で特許保護を得ることが可能です。

世界特許というようなものはありません。しかし、１４０を超える国で特許を選択的に取得することができる国際出願があります。この制度では実際に特許を取得したいと思う国を最終的に選択し、これらの指定された国において関連する費用を伴うさらなる手続きを踏む必要があります。

特許係属中とは、特許出願が行われてはいるがまだ付与されていない発明を指します。この用語は、主として発明者がその技術を保護するために正式な知財権利を申請していることを競合相手および一般大衆に警告するために使用されます。

一般的に、特許取得に代わる二つの代替手段があります。それぞれが異なる状況に適しています。発明の市場生命が短い場合、または市場が制限されていて飽和しやすい場合、所有者は特許権を取得せずに、早期市場参入によりもたらされる利益を優先することができます。ただし、発明が公衆に開示された後では、特許を取得する選択肢を失う可能性があります。早期市場参入は、実行前に非常に注意深く事業面についての検討を必要とする選択肢です。

他方、発明を企業秘密に保つことによって保護できる場合、所有者は特許出願を行わない決断をするかもしれません。しかし、もしその企業秘密が開示されてしまうとすべての保護が失われ、競合会社が発明を採用してしまう可能性があります。

これらの選択肢のいずれについても、特定の状況に合った最善の行動方針を決定するために、是非当事務所へご相談ください。

特許出願を行うまでは、アイデアまたは製品に関する機密を保持することが非常に重要です（被雇用者、ビジネスパートナーまたはアドバイザーとは秘密保持契約を結んでください）。出願の前に発明の販売を行ったり、公の場で開示してしまうと特許権の取得ができなくなる可能性があります。

特許出願について詳しい情報がご入用の場合は、お問い合わせください。