インドネシア特許法および商標法の重要な変更点
インドネシアは、2020年11月2日付で、一般的にオムニバス法として知られる2020年法律第11号を制定しました。オムニバス法には、特許法や商標法を含む、複数の法律に対する改訂が含まれます。
インドネシアは、2020年11月2日付で、一般的にオムニバス法として知られる2020年法律第11号を制定しました。オムニバス法には、特許法や商標法を含む、複数の法律に対する改訂が含まれます。
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オーストラリアでのグレースピリオドの延長
オーストラリア特許法では、12か月の「グレースピリオド(grace period)」が設けられています。これにより、出願人、特許権者または発明者の同意の有無を問わず、完全な出願の有効出願日の前12か月以内に公開された情報は、新規性または進歩性・革新性の審査において考慮されません。1
オーストラリア特許法では、12か月の「グレースピリオド(grace period)」が設けられています。これにより、出願人、特許権者または発明者の同意の有無を問わず、完全な出願の有効出願日の前12か月以内に公開された情報は、新規性または進歩性・革新性の審査において考慮されません。1
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インドの改正特許規則、2020年10月19日に発効
インド商工省は、2020年10月19日付けで2020年特許(改正)規則の公表および施行を行った旨の通知を発行しました。
インド商工省は、2020年10月19日付けで2020年特許(改正)規則の公表および施行を行った旨の通知を発行しました。
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二重トラブル – オーストラリアとニュージーランドとで二重特許を回避する方法
分割出願はオーストラリアとニュージーランド両国で任意で行うことができ、発明または好ましい商業的実施形態の複数の側面を保護する有益な方法となり得ます。ただし、いずれの管轄区域も、出願人が親出願と分割出願で同一の主題をクレームすること(すなわち二重特許)を禁止する法律を定めています。オーストラリアとニュージーランドとでは法自体もその解釈もまったく異なるため、通常、親出願と分割出願のクレーム戦略はそれぞれの管轄区域で異なるものとする必要があります。
分割出願はオーストラリアとニュージーランド両国で任意で行うことができ、発明または好ましい商業的実施形態の複数の側面を保護する有益な方法となり得ます。ただし、いずれの管轄区域も、出願人が親出願と分割出願で同一の主題をクレームすること(すなわち二重特許)を禁止する法律を定めています。オーストラリアとニュージーランドとでは法自体もその解釈もまったく異なるため、通常、親出願と分割出願のクレーム戦略はそれぞれの管轄区域で異なるものとする必要があります。
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ミャンマーの新しい商標登録制度:2020年10月1日にソフトオープン期間が開始
ミャンマー商業省は2020年8月28日付けで告示63/2020を発行し、新しいMyanmar Office of Intellectual Property(ミャンマー知的財産局、「OIP」)が2020年10月1日から「ソフトオープン」期間として運営を開始する準備が整ったことを発表しました。その後、少なくとも半年の期間を経てから「グランドオープン」を迎えると予想されています。OIPは、2019年1月に制定された、方式審査、実体審査、公開、登録、異議申立などに関する条項を含み、国際的な商標手続きにより近づいた新しいミャンマー商標法を施行します。
ミャンマー商業省は2020年8月28日付けで告示63/2020を発行し、新しいMyanmar Office of Intellectual Property(ミャンマー知的財産局、「OIP」)が2020年10月1日から「ソフトオープン」期間として運営を開始する準備が整ったことを発表しました。その後、少なくとも半年の期間を経てから「グランドオープン」を迎えると予想されています。OIPは、2019年1月に制定された、方式審査、実体審査、公開、登録、異議申立などに関する条項を含み、国際的な商標手続きにより近づいた新しいミャンマー商標法を施行します。
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シンガポールのFast Trackプログラム(特許早期審査制度)、商標と登録意匠出願も対象に
シンガポール知的財産庁(IPOS)は、SG Patent Fast Trackプログラム(シンガポール特許早期審査制度)の対象が商標と登録意匠出願にも拡大され、2020年9月1日から「SG IP Fast Track(シンガポール知財早期審査制度)」という新しい名称になることを発表しました。SG Patent Fast Trackプログラムは全技術分野での特許出願の早期審査を行い、通常は2年間かかる特許付与までの期間をわずか半年にまで削減するために、2020年5月4日から開始されました。特許の早期審査制度の詳細については、こちら をご覧ください。
シンガポール知的財産庁(IPOS)は、SG Patent Fast Trackプログラム(シンガポール特許早期審査制度)の対象が商標と登録意匠出願にも拡大され、2020年9月1日から「SG IP Fast Track(シンガポール知財早期審査制度)」という新しい名称になることを発表しました。SG Patent Fast Trackプログラムは全技術分野での特許出願の早期審査を行い、通常は2年間かかる特許付与までの期間をわずか半年にまで削減するために、2020年5月4日から開始されました。特許の早期審査制度の詳細については、こちら をご覧ください。
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2020年10月1日からオーストラリア知的財産庁の料金が変更に
オーストラリア知的財産庁は、2020年10月1日をもってその料金体系を変更することを発表しました。 今回の変更は、費用の一部を知的財産権のライフサイクルの更新段階へ先送りすることで、大部分の費用が発生する初期期間の料金を低く抑えることが狙いです。この初期期間は、出願人がまだ知的財産からの権利収入の流れを確立していない時期とも重なります。
オーストラリア知的財産庁は、2020年10月1日をもってその料金体系を変更することを発表しました。 今回の変更は、費用の一部を知的財産権のライフサイクルの更新段階へ先送りすることで、大部分の費用が発生する初期期間の料金を低く抑えることが狙いです。この初期期間は、出願人がまだ知的財産からの権利収入の流れを確立していない時期とも重なります。
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オーストラリアの意匠制度に対する変更案
2019年後半に、オーストラリア知的財産諮問審議会(Australian Council on Intellectual Property、ACIP)は、オーストラリアの登録意匠制度の改善案を公募しました。登録意匠は製品の外観を保護するものであり、新規の機器、システムおよびプロセスの機能的側面を保護する特許とは区別されます(最近の記事「オーストラリアの特許と意匠:その違い」をご覧ください)。製品の特定の「見た目」が商業的に重要である場合、登録意匠は有益な保護を提供することができます。
2019年後半に、オーストラリア知的財産諮問審議会(Australian Council on Intellectual Property、ACIP)は、オーストラリアの登録意匠制度の改善案を公募しました。登録意匠は製品の外観を保護するものであり、新規の機器、システムおよびプロセスの機能的側面を保護する特許とは区別されます(最近の記事「オーストラリアの特許と意匠:その違い」をご覧ください)。製品の特定の「見た目」が商業的に重要である場合、登録意匠は有益な保護を提供することができます。
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Facebook、中国で「FACEBOOK」の商標権を失う
2020年3月20日、中国国家知識産権局(「CNIPA」)は、Facebookによる第42類の2つの商標登録を無効とする判決を下しました。この判決により、ソーシャルメディア企業であるFacebookは、商標を所有する個人である中国のDr. Su Kaiming(医師)との10年以上にわたる論争で大きな敗北となりました。
2020年3月20日、中国国家知識産権局(「CNIPA」)は、Facebookによる第42類の2つの商標登録を無効とする判決を下しました。この判決により、ソーシャルメディア企業であるFacebookは、商標を所有する個人である中国のDr. Su Kaiming(医師)との10年以上にわたる論争で大きな敗北となりました。
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中国最新情報:待望の新しい特許法改正草案について議論するための意見公募が始まる
法改正について言及する複数の発表を受けて、中国特許法の変更が待ち望まれています。2020年7月3日、全国人民代表大会により「中華人民共和国特許法修正案(草案二次審議稿)」がオンラインで公開され、2020年8月16日までさらなる意見が募集されています。重要な項目としては、医薬特許に関する規制当局と特許庁との連携、また、米中貿易協定(以下に挙げる関連記事を参照)で複数の特許法関連の約束を締結することなどがあります。
法改正について言及する複数の発表を受けて、中国特許法の変更が待ち望まれています。2020年7月3日、全国人民代表大会により「中華人民共和国特許法修正案(草案二次審議稿)」がオンラインで公開され、2020年8月16日までさらなる意見が募集されています。重要な項目としては、医薬特許に関する規制当局と特許庁との連携、また、米中貿易協定(以下に挙げる関連記事を参照)で複数の特許法関連の約束を締結することなどがあります。
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サンドボックスからの独創性:オーストラリア特許庁、コンピュータ実施発明を特許可能と判断
Facebook, Inc. APO 19 オーストラリア特許庁による最近の審決で、汎用コンピュータへの技術的改良が、オーストラリアで特許可能な対象に見なされ得ることが浮き彫りになりました。この判決では、ビジネス上の問題が取り上げられている場合であっても、コンピュータの技術的制限が解決されていれば、クレームされた発明は特許可能だと見なされ得るということも明確にしています。 最近の判決 オーストラリア特許出願第2014209546号は、モバイル機器上で、ソーシャルメディアプラットフォーム経由で宣伝されたアプリのダウンロードを追跡するための、コンピュータ実施方法に関連するものでした。この方法は、宣伝されたアプリがダウンロードされたことを示すモバイル機器上の共有記憶場所を作成し、ソーシャルメディアプラットフォームが共有記憶場所で情報を取得して、その情報をソーシャルメディアプラットフォームに送り返して保管することを可能にします。 出願人であるFacebookは、この方法が、アプリがモバイル機器上にダウンロードされたという証明をアプリの広告主に提供できない既存システムの不備を克服するものであると明細書に記載しています。たとえば、ソーシャルメディアアプリケーションのユーザーが、あるアプリをダウンロードするためのリンクを選択した場合、モバイル機器の第三者のアプリケーションストア(AppleのApp Store、Google Playなど)は、アプリがダウンロードされたことに対するフィードバックをソーシャルメディアプラットフォームに提供することはありません。 特許出願のクレーム1には次のように記載されています。 オンラインシステムから、(i) ネイティブアプリケーションがクッキーにアクセスすることができないモバイル機器のオペレーティングシステムによって実行するための、ネイティブアプリケーションとしてインストールするためのクライアントアプリケーション、および (ii) 実行されたときに、前記クライアントアプリケーションが前記モバイル機器にインストールされたことを示す前記モバイル機器に含まれる共有記憶場所にデータを書き込む、前記オンラインシステムからの1つ以上の命令、を含むデータを受信し、前記クライアントアプリケーションを、前記モバイル機器にネイティブアプリケーションとしてインストールするための前記クライアントアプリケーションを含む前記データを実行し、前記クライアントアプリケーションの前記モバイル機器へのインストールに応答して、前記オンラインシステムから受信した前記1つ以上の命令を実行し、前記モバイル機器上の前記共有記憶場所に、前記クライアントアプリケーションが前記モバイル機器上にインストールされたことの指標を格納し、前記共有記憶場所から、前記モバイル機器上に前記クライアントアプリケーションがインストールされたことの前記格納された指標と、前記オンラインシステムのユーザーに関連付けられ、前記オンラインシステムによって前記ユーザーに関連付けられたデータを維持するために使用されるユーザーIDで、前記格納された指標および前記ユーザーIDが、ネイティブアプリケーションとしてインストールされた、前記モバイル機器上で動作するオンラインシステムアプリケーション、を取得し、前記オンラインシステムアプリケーションから前記オンラインシステムに、前記モバイル機器に前記クライアントアプリケーションがインストールされた旨の前記格納された指標および前記ユーザーIDとを送信すること、を備える方法。 上記クレームの「ネイティブアプリケーション」の特徴は、審理中の補正書にて導入されました。 審査の間、特許審査官は、発明の対象が特定のコンピュータに特定のメッセージを伝えることにあるということに基づいて、製造の態様を含むいくつかの根拠によって、本出願を拒絶しました。審査官はその後の報告書でもこの拒絶理由を維持し、クレームされた発明は既知の完全体の配列であり、製造の態様が存在しないと主張しました。審査官はまた、広告主・ソーシャルメディアプラットフォームが第三者の詳細情報にアクセスできなかった唯一の理由は、技術的な制限ではなくビジネス上のルールによるものだと主張しました。審査官の言葉を引用すると: 構造上の制限というよりむしろ、意図的に設定された権限こそが克服すべき唯一の制限です。 Facebookは、第三者プラットフォームへのアクセスに設けられた制限が技術的問題をもたらし、その問題を本発明が解決したと申し立てました。出願人は、ソーシャルメディアプラットフォームで使用されるアプリケーションは「サンドボックス化」されている、つまり第三者のアプリケーションなど他のアプリケーションと情報を共有することができないと主張しました。これにより、モバイル機器の構造に技術的な問題をもたらすと論じたのです。Facebookは、次に、本発明はこれまでに知られていない機能を提供するという主張も行いました。この主張は、上記の「ネイティブアプリケーション」を補正により含めることによってのみ可能でした。 特許庁長官の代理人は、コンピュータ実施発明が特許可能な対象に向けられていることを一般的に示すと考えられる、さまざまな要因について検討しました。こうした要因には、クレームされた発明による貢献に技術的な性質があるか、コンピュータが単に中間体であり、発明の実体に何も付加しないか、クレームされた発明は単に汎用コンピュータにより実施されるだけのものなのか、本発明がコンピュータの機能の改良に帰結するか、およびクレームされた発明がコンピュータの機能における技術的な問題を解決するか、などが含まれます。 代理人は、本発明には技術的な性質はないと見なし、次のように述べました。 …実体は、データが受信され、実行され、指標が格納され、その後その指標が異なるアプリを通じてユーザーIDとともに伝送されるという一連のステップにあります。このクレームは、広告のアトリビューションとコンバージョントラッキングを可能にします。私見では、広告のアトリビューションとコンバージョントラッキングには、技術的な性質はありません。 代理人はまた、汎用コンピュータによる実施のみが必要であると結論付けました。 この場合、情報はオンラインシステムアプリケーションから取得され、オンラインシステムに送り返されます。データを実行してアプリケーションをインストールすること、インストールの指標を共有記憶に書き込み、その指標をオンラインシステムアプリケーションを介してオンラインシステムに送り返すことが一般的なステップではないということについては、納得できません。従って、本クレームは汎用コンピュータによる実施のみが必要とされます。 代理人は、本発明が単なる中間体ではないと結論付けました。ただし、代理人は、クレームされた発明がモバイル機器の動作効率を改善したという証拠もないとも結論付けました。 代理人は、クレームされた発明がビジネス上の問題、つまりコンバージョン効果を測定する方法に対処するものであると特定しました。ただし、この結論にもかかわらず、代理人は、クレームされた発明は以下も取り上げていることも特定しました。 …コンピュータの機能における技術的な問題…つまり、クッキーへのアクセス権を持たないネイティブアプリケーションは、他のアプリと通信することができず、他のアプリがダウンロードされたかどうかを知ることができません。 クレームされた発明の技術的改良についての検討にあたり、代理人は、以下のように述べています。 従って、私見では、ネイティブアプリケーションのサンドボックス化が、アプリ開発者が直面する技術的な制限となっています。事実、このサンドボックス化は、それらの特定のモバイル機器の製造業者の手によって意図的に行われている可能性があるとはいえ、存在することは事実です。共有記憶の活用には、共有記憶にアクセスするために、アプリ自体とともにダウンロードされるコードが必要です。そして、最初のアプリがその共有記憶にアクセスし、ユーザーIDとともに情報をオンラインシステムに送り返します。サンドボックス化は変わらず存在しますが、本発明はそれを回避します。これは機器の技術的改良です。  特許庁長官の代理人が本発明の対象が機器の機能における技術的改良であったと結論付けていることから、クレームは特許可能な対象に向けられているとみなされました。 重要ポイント この決定は、オーストラリアでは、汎用コンピュータを使用してビジネス上の問題を解決するコンピュータ実施発明が、コンピュータの技術的制限が取り上げられている場合、特許可能となり得ることを示しています。この決定はさらに、コンピュータ実施発明を特許可能とする際には、特許可能な対象を示す、すべての要因を満たす必要がないことも浮き彫りにしています。 オーストラリアにおける特許可能な対象の要件でのコンピュータ実施発明の技術的特徴への強調を踏まえて、こうした技術に関する特許明細書には、クレームされた発明により取り上げられているあらゆる技術的な制限への言及を含めることが理想的です。 この記事は最初に2020年06月16日に英語で公開されました 弊所では一般的なお問い合わせや見積もりの際にご利用いただける日本語担当窓口を用意致しております。 日本語のお問い合わせを直接 JapaneseDesk@spruson.com 宛にお送りください。技術系のバックグラウンドを持つ日本語窓口担当者が迅速にお返事致します。 出願のご指示等につきましては、通常のメールアドレスに英語でお送りいただけると幸いです。
Facebook, Inc. APO 19 オーストラリア特許庁による最近の審決で、汎用コンピュータへの技術的改良が、オーストラリアで特許可能な対象に見なされ得ることが浮き彫りになりました。この判決では、ビジネス上の問題が取り上げられている場合であっても、コンピュータの技術的制限が解決されていれば、クレームされた発明は特許可能だと見なされ得るということも明確にしています。 最近の判決 オーストラリア特許出願第2014209546号は、モバイル機器上で、ソーシャルメディアプラットフォーム経由で宣伝されたアプリのダウンロードを追跡するための、コンピュータ実施方法に関連するものでした。この方法は、宣伝されたアプリがダウンロードされたことを示すモバイル機器上の共有記憶場所を作成し、ソーシャルメディアプラットフォームが共有記憶場所で情報を取得して、その情報をソーシャルメディアプラットフォームに送り返して保管することを可能にします。 出願人であるFacebookは、この方法が、アプリがモバイル機器上にダウンロードされたという証明をアプリの広告主に提供できない既存システムの不備を克服するものであると明細書に記載しています。たとえば、ソーシャルメディアアプリケーションのユーザーが、あるアプリをダウンロードするためのリンクを選択した場合、モバイル機器の第三者のアプリケーションストア(AppleのApp Store、Google Playなど)は、アプリがダウンロードされたことに対するフィードバックをソーシャルメディアプラットフォームに提供することはありません。 特許出願のクレーム1には次のように記載されています。 オンラインシステムから、(i) ネイティブアプリケーションがクッキーにアクセスすることができないモバイル機器のオペレーティングシステムによって実行するための、ネイティブアプリケーションとしてインストールするためのクライアントアプリケーション、および (ii) 実行されたときに、前記クライアントアプリケーションが前記モバイル機器にインストールされたことを示す前記モバイル機器に含まれる共有記憶場所にデータを書き込む、前記オンラインシステムからの1つ以上の命令、を含むデータを受信し、前記クライアントアプリケーションを、前記モバイル機器にネイティブアプリケーションとしてインストールするための前記クライアントアプリケーションを含む前記データを実行し、前記クライアントアプリケーションの前記モバイル機器へのインストールに応答して、前記オンラインシステムから受信した前記1つ以上の命令を実行し、前記モバイル機器上の前記共有記憶場所に、前記クライアントアプリケーションが前記モバイル機器上にインストールされたことの指標を格納し、前記共有記憶場所から、前記モバイル機器上に前記クライアントアプリケーションがインストールされたことの前記格納された指標と、前記オンラインシステムのユーザーに関連付けられ、前記オンラインシステムによって前記ユーザーに関連付けられたデータを維持するために使用されるユーザーIDで、前記格納された指標および前記ユーザーIDが、ネイティブアプリケーションとしてインストールされた、前記モバイル機器上で動作するオンラインシステムアプリケーション、を取得し、前記オンラインシステムアプリケーションから前記オンラインシステムに、前記モバイル機器に前記クライアントアプリケーションがインストールされた旨の前記格納された指標および前記ユーザーIDとを送信すること、を備える方法。 上記クレームの「ネイティブアプリケーション」の特徴は、審理中の補正書にて導入されました。 審査の間、特許審査官は、発明の対象が特定のコンピュータに特定のメッセージを伝えることにあるということに基づいて、製造の態様を含むいくつかの根拠によって、本出願を拒絶しました。審査官はその後の報告書でもこの拒絶理由を維持し、クレームされた発明は既知の完全体の配列であり、製造の態様が存在しないと主張しました。審査官はまた、広告主・ソーシャルメディアプラットフォームが第三者の詳細情報にアクセスできなかった唯一の理由は、技術的な制限ではなくビジネス上のルールによるものだと主張しました。審査官の言葉を引用すると: 構造上の制限というよりむしろ、意図的に設定された権限こそが克服すべき唯一の制限です。 Facebookは、第三者プラットフォームへのアクセスに設けられた制限が技術的問題をもたらし、その問題を本発明が解決したと申し立てました。出願人は、ソーシャルメディアプラットフォームで使用されるアプリケーションは「サンドボックス化」されている、つまり第三者のアプリケーションなど他のアプリケーションと情報を共有することができないと主張しました。これにより、モバイル機器の構造に技術的な問題をもたらすと論じたのです。Facebookは、次に、本発明はこれまでに知られていない機能を提供するという主張も行いました。この主張は、上記の「ネイティブアプリケーション」を補正により含めることによってのみ可能でした。 特許庁長官の代理人は、コンピュータ実施発明が特許可能な対象に向けられていることを一般的に示すと考えられる、さまざまな要因について検討しました。こうした要因には、クレームされた発明による貢献に技術的な性質があるか、コンピュータが単に中間体であり、発明の実体に何も付加しないか、クレームされた発明は単に汎用コンピュータにより実施されるだけのものなのか、本発明がコンピュータの機能の改良に帰結するか、およびクレームされた発明がコンピュータの機能における技術的な問題を解決するか、などが含まれます。 代理人は、本発明には技術的な性質はないと見なし、次のように述べました。 …実体は、データが受信され、実行され、指標が格納され、その後その指標が異なるアプリを通じてユーザーIDとともに伝送されるという一連のステップにあります。このクレームは、広告のアトリビューションとコンバージョントラッキングを可能にします。私見では、広告のアトリビューションとコンバージョントラッキングには、技術的な性質はありません。 代理人はまた、汎用コンピュータによる実施のみが必要であると結論付けました。 この場合、情報はオンラインシステムアプリケーションから取得され、オンラインシステムに送り返されます。データを実行してアプリケーションをインストールすること、インストールの指標を共有記憶に書き込み、その指標をオンラインシステムアプリケーションを介してオンラインシステムに送り返すことが一般的なステップではないということについては、納得できません。従って、本クレームは汎用コンピュータによる実施のみが必要とされます。 代理人は、本発明が単なる中間体ではないと結論付けました。ただし、代理人は、クレームされた発明がモバイル機器の動作効率を改善したという証拠もないとも結論付けました。 代理人は、クレームされた発明がビジネス上の問題、つまりコンバージョン効果を測定する方法に対処するものであると特定しました。ただし、この結論にもかかわらず、代理人は、クレームされた発明は以下も取り上げていることも特定しました。 …コンピュータの機能における技術的な問題…つまり、クッキーへのアクセス権を持たないネイティブアプリケーションは、他のアプリと通信することができず、他のアプリがダウンロードされたかどうかを知ることができません。 クレームされた発明の技術的改良についての検討にあたり、代理人は、以下のように述べています。 従って、私見では、ネイティブアプリケーションのサンドボックス化が、アプリ開発者が直面する技術的な制限となっています。事実、このサンドボックス化は、それらの特定のモバイル機器の製造業者の手によって意図的に行われている可能性があるとはいえ、存在することは事実です。共有記憶の活用には、共有記憶にアクセスするために、アプリ自体とともにダウンロードされるコードが必要です。そして、最初のアプリがその共有記憶にアクセスし、ユーザーIDとともに情報をオンラインシステムに送り返します。サンドボックス化は変わらず存在しますが、本発明はそれを回避します。これは機器の技術的改良です。  特許庁長官の代理人が本発明の対象が機器の機能における技術的改良であったと結論付けていることから、クレームは特許可能な対象に向けられているとみなされました。 重要ポイント この決定は、オーストラリアでは、汎用コンピュータを使用してビジネス上の問題を解決するコンピュータ実施発明が、コンピュータの技術的制限が取り上げられている場合、特許可能となり得ることを示しています。この決定はさらに、コンピュータ実施発明を特許可能とする際には、特許可能な対象を示す、すべての要因を満たす必要がないことも浮き彫りにしています。 オーストラリアにおける特許可能な対象の要件でのコンピュータ実施発明の技術的特徴への強調を踏まえて、こうした技術に関する特許明細書には、クレームされた発明により取り上げられているあらゆる技術的な制限への言及を含めることが理想的です。 この記事は最初に2020年06月16日に英語で公開されました 弊所では一般的なお問い合わせや見積もりの際にご利用いただける日本語担当窓口を用意致しております。 日本語のお問い合わせを直接 JapaneseDesk@spruson.com 宛にお送りください。技術系のバックグラウンドを持つ日本語窓口担当者が迅速にお返事致します。 出願のご指示等につきましては、通常のメールアドレスに英語でお送りいただけると幸いです。
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