オーストラリアにおける超過クレーム手数料の支払に関する重要な変更

この記事は最初に2024年9月4日に英語で公開されました

2024年10月1日から、オーストラリア知財庁は、費用体系に顕著な変更を加え、20を超えるクレームを有する特許出願に対する超過クレーム費用の支払い時期が大幅に変わります。

現在、超過クレーム費用は、オーストラリアにおいては、許可されたクレームの数に基づいて支払う必要があります。すなわち、

  • 2024年10月1日より前に審査請求が行われた場合、超過クレーム費用は、受容された(許可された)クレームの数のみに基づいて計算されます。

しかし、2024年10月1日付けで以下の重要な変更が開始されます。

  • 2024年10月1日以後に審査請求が行われた場合、以下によって超過クレーム費用が計算されます。
    1. 最初の審査報告書の発行時のクレームの数に基づいて、および
    2. 審査時の何らかの時点においてクレームの数が最初の報告書の発行時におけるものを超過して(かつ20クレームを超えて)増加した場合は、許容(許可)時に再び。すなわち、受容時における超過クレーム費用は、最初の審査報告書の発行と許容との間に記録された最も多いクレーム数(許可されたクレームの数ではありません)に基づいて計算されます。

超過クレームに関する超費用の額は同じまま(すなわちクレーム番号21~30のそれぞれがクレーム毎にAU$125、クレーム番号31以降のそれぞれがクレーム毎にAU$250)ですが、この新しい慣行は、出願人にとっての柔軟性の低下、特に超過クレーム費用を必然的に負うことなく多数のクレームを審査してもらえることができなくなることになります。

これらの手続の変更を避けたいとお望みの場合は2024年10月1日より前に審査を請求することを考慮されるようお勧めします。さもなければ、審査を請求するときにクレームの数を減らすことを検討するよう推奨いたします。

更なる情報

これらの変更についてお手伝いまたは何らかの更なる情報をお求めの場合、弊所チームにお知らせください。

オーストラリア知財庁における手続の調整および費用などへのいくつかの変更はこちらで参照することができます。


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